味

浜名湖の恵み

当館の眼前には浜名湖が広がっています。
浜名湖は遠州灘と面しており、海水と淡水の混ざった汽水湖としては日本で一番長い周囲長を誇ります。
汽水湖特有の海の恵みが、当館のお料理の柱です。

浜名湖の恵み

うなぎUnagi

今から100年以上前の明治33年、服部倉治郎は、浜名湖がうなぎ養殖に最適な場所であると判断して、西区舞阪町に約8町歩の養鰻池を作り、浜名湖で15センチほどに成長したクロコと呼ばれるうなぎを捕ってきて育てるという、当時としては画期的な方法でうなぎの養殖を始めました。

うなぎにはビタミンB1やビタミンA1が多く含まれており、食欲を増進させ夏バテを解消させる効果や視力を増進させる効果があります。

うなぎは、あたたかな地ときれいな水を好みます。浜名湖の温暖な気候と、地下400mからくみ上げた天然水は、うなぎにとって理想的な環境です。 路地の池では、秋から春までうなぎは冬眠して餌を食べないために、シラスうなぎから出荷するまでに2~3年かかりました。今はビニールハウスの池となりましたが、それでも、夏はハウスから出して露地の池に移し、急ぎ過ぎずじっくり育てていることが、浜名湖うなぎのおいしさの理由のひとつとなっています。

うなぎ

ふぐFugu

ふぐの中でも最高級のとらふぐ。ふぐと言えば山口県の下関を連想される方が多いと思いますが、実はその下関の天然とらふぐの多くが遠州灘で獲れたものなのです。

海流の変化で漁獲量が増え、今や遠州灘は天然とらふぐの国内屈指の漁場となっており、その多くが地元舞阪漁港に水揚げされています。

ふぐ

すっぽんSuppon

浜名湖の温暖な気候は、うなぎと同じくすっぽんの養殖にも適しております。

ふぐと並び高級食材であるすっぽんは、最近では栄養豊富な食材であることに加え、女性の美容に関係するコラーゲンやビタミンがたっぷり入っていることが注目され、多くの方に人気の食材となっております。

すっぽん

ドウマンガニDo-man

ドウマンガニ(ノコギリガザミ)は、限られた地域でしか生息できない、貴重なカニです。
ドウマンガニは房総半島以南からオーストラリア、インド洋西部まで広く分布しており、浜名湖はこの北限域とされ、古くから浜名湖の特産品となっておりますが近年はなかなか獲れないため非常に高価な食材となっております。全国でも商業的漁獲対象となっている地域は浜名湖のほか、高知県浦戸湾と沖縄県八重山諸島のみ。
ドウマンガニの身は良質のたん白質に富み、甘味のあるベタインやアミノ酸が多く、脂肪分が少ないため、独自の淡白な旨味が豊富です。

ドウマンガニ

車海老Kurumaeb

浜名湖産の車海老は、築地でもトップブランドとして扱われるほど良質な海老です。
車海老は食用海老のなかでは最もおいしいとも言われ、伊勢海老と並ぶ高級海老のため、各地で養殖や栽培漁業(子供を海に放流して増やして採る漁業)が行われています。浜名湖にすんでいるクルマエビは13cmくらいまでの小型のもので、 大きくなると外海(遠州灘)に移動します。
産卵は遠州灘で行われ、生まれた子供は再び浜名湖の中に入ってきて、湖内で成長し ます。つまり、車海老にとって浜名湖は子供が育つ「保育場」としての役割を果たしており、浜名湖の温暖な気候と滋養に溢れた水質が美味しい車海老を育みます。

車海老

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